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  3. Cocco@日本武道館 『Cocco 20周年記念 Special Live』 感想&セットリスト 

Coccoのデビュー20年を記念して開催された『Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 2days 〜 一の巻 × 二の巻 〜』のその1に行ってきました。

※2日間のセトリを下の方にまとめています。

Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 2days 〜 一の巻に行ってきました

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一の巻は初期を支えたメンバーにによる編成でのライブ。
こんな面子。

Drums:向山テツ
Bass:根岸孝旨
Guitar:白井良明
Guitar:長田 進
Keyboards:柴田俊文
Violin:武藤祐生

名前を見るだけで胸熱。
特に核となす根岸・長田のDr.Strange Love組は私のような奥田民生好きのCocco好きにはたまらんですね。

仕事終わりでダッシュで武道館へ。
開演時間の18時半すぎに中に入り汗だくで席に着く。
東側の席なのでステージに向かって右の真横、ほぼ天井っていう感じの最後尾の席。
チケットは当然のソールドアウト。

ステージ上はまだスタッフがセッティング中。
みんなお揃いの法被を着てました。

18時40分頃、BGMが大きくなりいよいよ開演。
バンドメンバー、そして、白いワンピースを着たCoccoが登場。
もちろん裸足です。

1曲目は"カウントダウン"。
20年前の1997年にリリースされた彼女のデビューシングルで幕開け。

細い体を前後に揺らしながら歌うCoccoの姿に釘付け。
武道館でかなり上の方の席だったのでバンドの演奏はちょっと反響がでかくて聴きにくいとこもあったけど、彼女の声はまっすぐ届く。

全然関係ないけど、彼女の細いけどパワフルな動きが2004年に同じく武道館で同じような角度から見たデヴィッド・ボウイを思い出した。

序盤は"水鏡"、"けもの道"、"走る体"とハードな曲が続く。
イントロだけ聴いているとヘヴィ・ロックのライブにでも来たかのよう。

初期の頃はいわゆるグランジ的な音の印象は確かに強いなぁ。

前半は激しめに行くかと思ってたところでふいに"やわらかな傷跡"が始まる。
このふり幅が好き。

Coccoのダンスも飛び出したチャーミングな"Drive you crazy"の後最初のMC。

「メンバー紹介しましょうねぇ」というほんとに沖縄のその辺にいるお姉ちゃんって感じのしゃべり方が素敵。

「もう大人なんだから自己紹介しなさいよ」と言ったそばから、メンバーが順々に紹介するという方式に変更。
Cocco→白井→向山→柴田→武藤→長田→根岸
という順番で。

「素晴らしいベーシストであり、素晴らしいプロデューサーであり、同じバンドのメンバーでもある根岸孝旨」と紹介されたネギによるCoccoの紹介が泣けた。

「いつまでもそんな乙女でいてください。みなさんもたぶん彼女のおかげで励まされたり泣いたりしたと思います。私がその代表です。我らが歌姫Cocco」

私たちファンだけでなく、他のバンドメンバーですら分かり合えないであろう、この2人だけの繋がりを想像するだけでジーンときます。

そして、ここからよりアコースティックなアレンジになった"Raining"の流れは反則過ぎた。
私の周りでも涙をぬぐっている人がちらほら。
長田さんのアコギのストロークも沁みる。

次の"しなやかな腕の祈り"では白井良明がアコギを担当。
なんつうかよくよく考えるとすごいメンツですね。

序盤とは対照的に、"コーラルリーフ"、"日の照りながら雨の降る"、"手の鳴るほうへ"と穏やかなんだけど、力強く響く歌詞と歌声が印象的な曲が続く。
特に後者の2つは活動再開してからの曲で明らかにそれまでとは違う雰囲気がありますね。



ここで2回目のMC。
「具合悪い人いないよね?」と客を気遣いつつ、「ちょっとおしゃべりしましょうね」とこれまた沖縄の近所のお姉さんな語り口で、昔のライブ会場で住所を書いてもらってDMを送るってのをやってたという話を。
活動休止する時に事務所からそのDMリストを盗んで逃げたんだとか。
「今だから懺悔します」と笑いを誘いつつ、それをどうしたかという話に。

そのリストを大学ノートに書き出し、名前を呼んでみた、と。
「みんなは『こっこ』って呼べるのに、みんなのことは『みんな』としか呼べない。それに罪悪感を感じていた」と。
「試すみたいであれだけど、その時名前を呼んだ人はここにいるのかな」と言うと会場のあちこちから「手紙もらったよー」って声が上がり、それに対して「名前呼んだよ ありがとう」と。
これだけファンのことを思ってくれる人なんているんだろうか・・・

感動しっぱなしの中、演奏に戻る。
今日は初期の曲をやるライブだったけど、次の"ありとあらゆる力の限り"だけ唯一2014年の曲。
この曲が選ばれた理由が知りたい。
どんな思いが込められていたんだろう。

ここから終盤に突入したなというセトリで進む。
壮大なサウンドスケープがかっこいい"ポロメリア"、MCで「ウィーンてなる」とCoccoが白井のギターのイントロについて言っていた出世作"強く儚い者たち"(先のMCでCoccoが「つよはか」って略してたのが面白かった)、"樹海の糸"と言う流れ。

続く"音速パンチ"は、「光」が最も合う曲だったのか入場時に全員に配られたボールペンライトを大勢の人が振ってすごく綺麗でした。
Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 2days ボールペンライト

そして個人的ハイライト。
今日のバンドメンバーならこの曲が聴けるんじゃないかと密かに期待していた"Rainbow"。
DSLの曲で、作詞・作曲どちらもCoccoが一切関わってない曲。
もうこれから先、今日を逃すとこの曲を聴ける機会はないんじゃないと思っていたので本当に嬉しかった!
イントロのドラムだけでこの曲だとわかって震えた。

私の近くの席にもこの曲だけやたら体を揺らしている人がいてそれも嬉しかった。
とにかくこの曲のミュージックビデオが素晴らしいので見たことない人は絶対見て欲しい。

そこからの2曲"焼け野が原"("Rainbow"はこのシングルのカップリングに入ってます)と"風化風葬"はどうしても活動休止の時と記憶がリンクしてしまっていたけど、今のCoccoが歌うと単純にいい曲として聴けるのが嬉しい。

そして、「次の最後の曲です」と最後のMCを始める。
「わたしたちはもう大丈夫な気がする」
「もう死んでもいいってところから生きてて良かったというところまでみんなでよく来たね」
「愛してるってわかったら大丈夫だったね。愛って一番の自由な気がします」と。
そして、「みんなにもらうその自由を大事に生きていきます」と。
「みんなからの愛で生かされてる」ってことだよね。
「身にあまる素敵な人生をありがとう」と言ってたけど、本当こちらこそありがとうと言う気持ちにさせられ、最後の曲。

最後は"もくまおう"。
ベスト盤にのみ収録されていた曲。
この曲を最後に選んだ理由、歌詞の意味は本人のみぞ知ることだろうけど、「わたし」「あなた」「愛」と出てくる歌詞の「あなた」はここでは「みんな」なのかなと想像したり。

そして、歌を歌い終え、アウトロが鳴る中、前・左右の客席にバレリーナの挨拶(レヴェランスっていうらしい)をしたり、投げキッスをしたりした後、ステージ脇へ走り去っていきました。

圧巻の演奏を終え、主役がいないままバンドメンバーが全員前に出てきて横に並んで手をつないで挨拶して、惜しみない拍手の中ライブ終了。
もちろんアンコールなどありません。

あっという間の2時間でした。
圧倒的な自由をもらって会場を後にしました。

会場の外には歴代の衣装が展示されていました。

Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 2days 衣装展1
初期Coccoの代名詞と言える学校のジャージ。
実はCoccoは私の高校の先輩なのですが、上の世代のジャージはNikeだった気がする。(うちらの世代は違うブランドでした)
Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 2days 衣装展2

明後日14日(金)に行われる「二の巻」には残念ながら行きませんが、次はフジロックで今のCoccoを見届けに行きます。(二の巻のセトリも後で更新予定)

以下、セットリスト。

2017.07.12 Cocco@日本武道館 Setlist

01. カウントダウン
02. 水鏡
03. けもの道
04. 走る体
05. やわらかな傷跡
06. Drive you crazy
07. Raining
08. しなやかな腕の祈り
09. コーラルリーフ
10. 日の照りながら雨の降る
11. 手の鳴るほうへ
12. ありとあらゆる力の限り
13. ポロメリア
14. 強く儚い者たち
15. 樹海の糸
16. 音速パンチ
17. Rainbow
18. 焼け野が原
19. 風化風葬
20. もくまおう

こんな人たちからも花が届いてた。

Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 2days 沖縄タイムスからの花
Cocco 20周年記念 Special Live at 日本武道館 2days マツコデラックスからの花
マツコとCoccoの対談はこちらで読めます。
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2017.07.14 Cocco@日本武道館 Setlist

01.焼け野が原
02.ドロリーナ・ジルゼ
03.強く儚い者たち
04.遺書。
05.Raining
06.箱舟
07.キラ星
08.やわらかな傷跡
09.樹海の糸
10.Heaven's hell
11.手の鳴るほうへ
12.オアシス
13カウントダウン
14.絹ずれ 〜島言葉〜
15.音速パンチ
16.BEAUTIFUL DAYS
17.blue bird
18.Never ending journey
19.ジュゴンの見える丘
20.有終の美
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2017年07月12日(水)

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