1. K's今日の1曲
  2. 邦楽 (2020年代)
  3. 東京 / GEZAN (狂(KLUE) 収録)

 大阪で結成、現在は東京を拠点に活動を行う4人組、GEZAN(ゲザン、下山)の2020年1月29日リリースの5thアルバム『狂(KLUE)』収録曲"東京"。

・GEZAN / 東京 (Official MUSIC Video)


 トライバルなビート、プリミティヴな叫び。「東京」という曲にまた一つ名曲が生まれたと感じさせる歌詞。最高。アーティストとしては完全に「今」を切り取った曲を作るか、いつの時代も聞ける普遍的な曲を目指すかわかれるところだけど、この曲は前者。「安倍やトランプその他諸々のダーティフェイス」なんて歌詞。でも、「政治」という言葉で思い出すのはそんな政治家の顔ではなく、身近にいる「好きな人の顔であるべき」という。今を切り取りつつ、普遍に落とし込むところが素晴らしい。

 「新しい差別が人を殺した朝」って歌詞も、人種・性別だけでなく、ちょうど新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が猛威を振るうこの2020年初頭、電車の中でマスクをしないで咳をするだけで差別の目を向けられる状況にあまりにマッチしすぎていてヤバい。「東京」からイメージされる「夢の墓場・ビルの墓石・曇天の空」ではなく、今住むこの街で一緒にいる「君」を思い浮べられるようにしたいというメッセージ。他人を自分と同じ人間だと思える少しの想像力があれば差別も減るのかなって思わせられますね。

 ライブも映像を見る限りヤバそうなの一度は体験したい。

・GEZAN - Free Refugees / 東京 @ SHIBUYA全感覚祭


 アルバムも全体を通してトライバルなリズムに、ケチャなどを取り入れたエキゾティックな雰囲気、元Dry and Heavyの内田直之を迎えたダビーなミックスと個人的に好きな要素が詰まりすぎてて最高。しかし、これは好き嫌いが分かれるだろうなってのは想像に難くない。ダメな人はダメでしょう。アルバム1曲目の""で「今ならまだ間に合う 停止ボタンを押し この声を拒絶せよ」って言ってるしね。といいつつ、当サイトではもう1曲くらい嫌がらせのように紹介しようと思います(笑)
赤曜日 / GEZAN (狂(KLUE) 収録)

■GEZANとは
・メンバー
マヒトゥ・ザ・ピーポー(ボーカル)
イーグル・タカ(ギター)
カルロス・尾崎・サンタナ(ベース)
石原ロスカル(ドラム)

2009年大阪にて結成のオルタナティブロックバンド。
2012年、拠点を東京に移し全国各地で独自の視点をもとに活動を行う。FUJI ROCK FESTIVAL ’19のWHITE STAGEやSXSWなど大型フェスに出場しながら、価値を再考する野外フェスの全感覚祭や、国内外の多彩な才能をおくりだすレーベル・十三月を主催。
2020年1月29日に5枚目となるフルアルバム「狂 -KLUE-」をリリースする


GEZAN -『狂(KLUE)』収録曲リスト
1. 狂
2. EXTACY
3. replicant
4. Human Rebellion
5. AGEHA
6. Soul Material
7. 訓告
8. Tired Of Love
9. 赤曜日
10. Free Refugees
11. 東京
12. Playground
13. I
・Apple Musicで試聴&ダウンロードする


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2020年02月26日(水)

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