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  1. K's今日の1曲
  2. 邦楽 (2000年代)
  3. 明日はどうだ / 奥田民生 (Fantastic OT9 収録)

 昨年は、井上陽水奥田民生の10年ぶりの新作や、2枚のベスト盤、そして、ソロとユニコーンのそれぞれ2枚組となったベスト盤を発表し、デビュー20周年を祝った奥田民生が今年2008年、『LION』以来3年3か月ぶりに満を持して9枚目のオリジナルアルバム『Fantastic OT9』を発表。

 2008年は、映画『コドモのコドモ』主題歌"SUNのSON"と、ユニコーン時代の"休日"から07年の"無限の風"までの全ソロシングルから、これまでアルバムに収録されていなかったカップリング曲すべてを集めた『BETTER SONGS OF THE YEARS』を発表しましたが、やはりオリジナルアルバムを紹介しないといけないでしょう。

 民生自身、今作に関するインタヴュー等で「自信作だ」と語り、名作『Failbox』をライナー等で絶賛していた音楽評論家の渋谷陽一をして「傑作」と言わしめた、自他共に認める傑作。てか『Failbox』がミニアルバムだと考えると、フルアルバムの今作は大傑作間違いなし。

 1曲目を勢いよく飾る"イナビカリ"、アルバムのリードトラック的な扱いでTV等でも披露された"フロンティアのパイオニア"、普段あえて抑え気味だったメロディの広がりを解放した"カイモクブギー"、民生の曲で私が一番好きな"手紙"を連想させるハードな"鈴の音"、民生ならではのユーモアのある歌詞ながら核心をつく"なんでもっと"等、紹介したい曲はいっぱいありますが、今日はこの曲。"明日はどうだ"。

・明日はどうだ


 残念ながらこの曲の動画はなかったので"イナビカリ"をどうぞ。


 松尾貴史が出演するニッカウヰスキーブラックニッカ クリアブレンド」のTV-CFソングに使われ、野球の星野Japanの応援歌として発売された"無限の風"のカップリングとして昨年発表されていましたが、今作でもアルバムラストの曲になっています。

 この曲は、アルバムの大半を締める近年の民生バンドのメンバー、小原礼(Ba.)、湊雅史(Dr.)、斉藤有太(Key.)の3人ではなく、ドラムにSteve Jordan、ベースにPino Palladino、ギターにDanny "Kootch" KortchmarというメンツでNYレコーディングされていて、ボトムのしっかりとした重く厚い音を聞かせてくれます。

 ちなみに、この"明日はどうだ"で当ブログ『K's 今日の1曲』の2008年の曲紹介を最後にしたいと思います。なぜ今年最後にこの曲を選んだかというと、この『Fantastic OT9』をほぼ発売と同時に購入し、紹介しよう紹介しようと思いつつ、11ヶ月以上も経ち、気づけば年末になっていたというこの体たらく。そんな私に、1曲目からこの傑作を聴いてきて、最後の最後に、"お前の明日はどうだ"というフレーズがガツンと来たのです。「俺はまだまだこんな傑作が作れるけど、お前はどうなのよ?」って言われているようで。

 簡単に私の2008年を頭の中で振り返ってみても、なんか何も成し遂げてないような・・・。ま、「明日はどうだ」ってことで、過ぎてしまったことはしかたない。「来年こそは!」って感じですね。

 今までで一番ライブを観たことがあるアーティストが奥田民生なんですが、今年は2000年代に入って初めて民生のライブを1度も観なかった年になってしまいました。ということで、とりあえず来年の目標は民生のライブを観にいって、この傑作の曲たちを生で体験したいと思います!

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2008年12月29日(月)

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