<< 太陽が見ている / 奥田民生 (太陽が見ている 収録) home jealousy (feat. Rema) / FKA twigs (Caprisongs 収録) >>
  1. K's今日の1曲
  2. UK Rock (2020年代)
  3. Snow Globes / Black Country, New Road (Ants From Up There 収録)

 Black Country, New Roadブラック・カントリー・ニュー・ロード)の2ndアルバム『Ants From Up There』(2022年2月4日リリース。全英3位)からの4thシングル"Snow Globes"。

・Black Country, New Road - 'Snow Globes' (Official Audio)


 ギターの単音のリフから徐々に音が重なり、さらに他の楽器の音も重なっていく中、メロディを奏でていたはずの楽器が淡々と一定のリズムを刻む一方、本来ビートを刻むはずのドラムが縦横無尽に跳ね回るサウンドが最高に面白い。後半にかけてサウンドは激しさをまし、アイザック・ウッドの歌声も抑制かつ情感たっぷりになっていくのが感動的ですね。

 この曲はアルバムの最後から2曲目で、ここからラストの"Basketball Shoes"へと続く流れが涙が出そうなくらい美しい。アルバムの曲順通りに全曲聴きたい。ちなみに、この最後の2曲と6曲目の"Haldern"は実は1stアルバムリリース前からある曲だとか。

・Black Country, New Road - 'Basketball Shoes' (Official Audio)


 BC,NRのこの2ndって1stに比べると最初聞いた時は、1stよりもちょっと地味だなって印象だったんだけど、イヤホンで爆音で何度も聴いていると、どんどんどんどん引き込まれる。私の大好きなArcade Fireに通じるところもあったりして、なんかイギリスのバンドって感じがしないところも良いです。今作をもってフロントマンを務めていたIsaac Woodの脱退が発表されています。「精神的なもの」というような理由が語られています。フロントマンの脱退って聞くと、古いところだとシド・バレットの抜けたピンク・フロイドを思い出した。比べてもしょうがないけど、この後のBC,NRが『狂気』や『The Wall』のような作品を作れるのかも気になるところです。

余談ですが、これを書いている2022年2月10日。私の住む東京は雪(みぞれ)の舞う寒い1日でした。そんな日にこの"Snow Globes"(日本ではスノードームって言った方が伝わりやすいですね)を聴くのも乙なものです。そして、まさに今日、私の息子が生まれました。この記念すべき日の1曲として記憶に残ります。


Black Country, New Road -『Ants From Up There』収録曲リスト
1. "Intro"
2. "Chaos Space Marine"
3. "Concorde"
4. "Bread Song"
5. "Good Will Hunting"
6. "Haldern"
7. "Mark's Theme"
8. "The Place Where He Inserted the Blade"
9. "Snow Globes"
10. "Basketball Shoes"
・Apple Musicで試聴&ダウンロード


【サイト内関連記事】
Track X / Black Country, New Road (For the First Time 収録)
Sunglasses / Black Country, New Road (For the First Time 収録)

【同じカテゴリの最新記事】
カテゴリ : UK Rock (2020年代) ・ comments(0) K 
2022年02月10日(木)

COMMENT
SUBMIT COMMENT